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おはぎ

9月23日は秋分の日。
1年間を24等分にした二十四節季の一つで、昼と夜の長さがちょうど同じ位になる時期です。
丁度この時期は日本では昔から、秋のお彼岸と言われていて、故人をうやまい、亡くなった人をしのぶことが行事とされてきました。
また、秋分の日が近づくと秋の収穫期とも重なることから収穫に感謝する、収穫を祝うという習慣が生まれました。

この日に決まって食べる「おはぎ」。
おはぎをお墓やお仏壇にお供えをして食べる習慣が昔からありました。

おはぎの「甘み」の原料である「砂糖」は、昔はとても高価なものでした。小豆はあっても砂糖がないので、今みたいに甘いおはぎを作るのは特別な日だけでした。また、小豆の赤い色には魔除けの効果があるとされていて、邪気を払うものと信じられてきました。
そこで、ご先祖の供養に小豆と高級な砂糖を使ってあんこにし、お餅をつけてお供えすることでご先祖様の邪気払いをする風習になりました。
春のお彼岸に食べる牡丹の花のようなまん丸の「牡丹餅」、秋のお彼岸に食べる萩のような楕円形の「おはぎ」。同じ食べ物でも季節で呼び方をかえて食べるなんて、なんて日本人は風流なのでしょう。
季節と一緒に食べる心は、日本人として大切にしていきたいものです。

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